うえまち貸自転車で大阪見学体験記

うえまち貸自転車スタッフのオダギリです。大阪見学体験記を書きます。これは体験記4ですが、実は8を書いた後に書いています。近代建築コースは絶対にアップしたいと思いつつ、後回しになっていたのです。そのわけは。。。去年、近代建築が流行ったから。雑誌などでも特集され、それを真似たように思われるのがちょっと悔しかったのです。ですから1年遅れての更新です。ちなみに今回もデジカメをやめて携帯カメラです。手軽でいいもんです。

 

実施日データ

平成17年3月13日(日)

 

上の実施日データー見ていただけましたか?「雪」ですよ。雪。ふつうこんな日に行くか?実は午前中は晴れて気持ちよかったのです。私がスタートすると同時に雲行きが怪しくなり、吹雪となったので。おかしいなぁ。日ごろの行い良好やのになぁ。。。。

 

スタートはいつものごとく、うえまち貸自転車前広場です。

 

何度も言いますが、広くありません。。。。

 

今回は資料少々だけ積んだブラウン号で出発です。

 

スタートは機嫌よくウイリーなんてしながら出発しますが、店長のお見送りもなく、むなしく出発です。。。

 

 

 

 

そして着いたのが北浜の印度ビルディング。

現在一階部分は喫茶店として営業しているものの、2階3階部分は空家となっています。(2005年3月現在)

有効利用が望まれる建物です。

この建物以外にも、大阪の近代建築は取り壊される運命を待つだけの建物もあります。市民有志が保存しようと借り上げてコンバージョンしている事例も見られますので、今後の近代建築の動向から目が離せません。

何よりも建物が美しいので保存していただきたいという気持ちがあります。(諸問題により難しいのだと思いますが。。。。)

 

 

 堺筋沿いにあるコニシ株式会社 小西儀助商店です。

 重要文化財としての貫禄を見せ付けています。

 

 明治時代の問屋の店構えです。

 

 

 

 

 

 1930年に建てられた生駒ビルディング。

 

現在はコンシュルジュオフィスとして活躍中。

 

これまた国の登録有形文化財です。

 

 

 

 

 

 

1927年に建てられた高麗橋野村ビルディング

 

堺筋沿い、ちょうど1936年に建てられた三井住友銀行大阪中央支店と向かいあうように佇んでます。

 

地下鉄堺筋線のカラーが茶色なのはビルディングの色からとったといわれています。

それを物語る二つの巨大建築です。

 

 

 

大中証券

 

1912年に建てられた建物。中之島の中央公会堂と同じ作者の為、同じような赤レンガつくりの建物になっている。

小規模ながら趣き深い建物である。

 

現在はシェワダという高級レストランが入って営業している。ちなみにこの裏は吉兆。これまたいい感じの建物です。

 

 

 

セントラル短資大阪ビル

1920に建てられたが、誰が設計したのか、誰が施工したのかも不明な建物。

それほど大きくないが、ロマネスク調デザインが美しい。

 

現在なんにも使われていないので(2005年3月現在)たいへん惜しい建物です。

 

 

 

 

やはり外せないのが綿業会館。

20世紀初期のニューヨークの都市建築をモデルにして建てられたと言うだけあって、他の近代建築との貫禄の違いを見せつけている。

 

1931年築。

大阪の綿業界が世界を制覇していたという名残です。

 

 

 

 

 

1933年、御堂筋の整備と共に現れたのが大阪瓦斯ビル。

 

こちらも国の登録有形文化財。

 

今見ても何の遜色もないこのデザイン。

 

戦時中は敵機の標的にされないようにコールタールでビル全体を黒色にしたというから驚き。

 

 

 

そのまま足を伸ばして川口の居留地まで。

ここに来るまでの京町堀エリアが今回の休憩スポット。

靭公園を眺めるカフェは雪で凍え千切れそうになった私の体を暖かく受け入れてくれました。

 

一息ついたあとは自転車をこぐ足も軽い。

川口教会までスイスイ。

レンガつくりの教会も阪神大震災で被害をこうむったが、信者の寄付などで見事その美しい外観を保つことが出来ました。

 

 

日本基督教団大阪教会。

1922年に建てられた国の登録有形文化財。

 

川口教会同様に阪神大震災で被害を被ったが、現在は復興しています。

 

この向かいは結婚式場。

サイクリングツアーの最中にも結婚パーティーを何件か見ました。近代建築ウエディングをやればいいのになぁ。。。と他人事?やりましょう!!

 

 

 

1925年ごろに建てられた大正建築。

 

1階はカフェとして、2階から上はフリースペースとして有効利用されている。

こういう使い方が理想かなぁと思ったりします。

 

 

 

 

 

 

こちらは消防署。

中央消防署今橋出張所。1925年に建てられ、1994年まで約70年間、現役の消防署として利用されてきました。

現在は倉庫として利用されていますが、なにか有効利用が望まれる建物です。

 

 

 

 

 

 

1924年に建てられたこちらは大阪倶楽部。

大阪瓦斯ビルや高麗橋野村ビルを設計した安井武雄氏のデビュー作品です。

こちらも国の有形登録文化財です。

 

 

 

 

 

このコースをここまで走る間に3回も吹雪にあいました。写真ではわかりにくいですが、上の大阪倶楽部の写真なんか吹雪いてるんですよ。。。。

でも寒くとも楽しかったのが不思議です。いままでこれほどしっかりと近代建築ばっかりを目指して走ったことはなかったのですが、なかなか斬新でした。普段よく通る道も、視点を変えてみれば楽しくなると言うことを体感できたコースです。

このほかにも多数の近代建築の写真を撮りましたが、ページ容量の関係で割愛しました。ガイドの際は他にももっとご案内いたしますので、「近代建築コース希望!」と気軽に声をかけてください。

 

 

 

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