うえまち貸自転車で大阪見学体験記
うえまち貸自転車スタッフのオダギリです。久しぶりに大阪見学体験記を書きます。最近は私設大阪観光案内所にもいろいろなスポットを書いていますが、具体的なコースを書いたのは久しぶりです。ちなみに今回から画像はデジカメをやめて携帯カメラです。いまどきの携帯の性能は恐ろしいぐらいスゴイです。
実施日データ
平成16年11月21日(日)
晴れ
前日は観光ガイドの仕事が2本あり、朝から晩まで歩きまわりました。そのテンションを維持しての出発です。今回は心強い助っ人が3名。当社のガイドであり私の師匠の西俣さん、当社のまち歩きプログラム常連さんの的場さん、横田さんの3人が助っ人に駆けつけてくれました。
今回のコンセプトは「大阪”山”めぐり」です。まったくと言っていいほど、大阪の山の存在は知られてないのです。
それも当たり前、大阪の山は低いんです。「えっ!今の山?」みたいな山の連続です。ですから左の画像も「真田山」という”山”にいてるのですが、そのことが感じられません。上町台地の中にあるのでその傾斜なのか、山の傾斜なのかは判断しかねるところであります。でも、大阪夏の陣の時にはこの山に真田幸村が陣を張ったんですから。。。。
で、続いての山は御勝山。
真田山を出た後、上町台地の坂か真田山の坂か判断しかねる坂を下りて、鶴橋・桃谷を越えてやってきました。
この山は古墳です。現在は古墳の中央に道路が走り、周囲が公園となっています。つまりこの山も「えぇっ!山?これが?」という感じです。
さらに、山かなぁって感じられる唯一の森も古墳の為フェンスに囲まれていて登山することができません。残念!!
左の画像は無理にでも山っぽく撮るためにかなり下からのアングルにいたしました。
御勝山を出たあと、平野川にそって北上を始めました。そこで思わぬ(うれしい)アクシデントが起こったのです。
次の山に向かう途中に大阪朝鮮初級学校のバザーが行われていたのです。
好奇心旺盛な我々一行は何を躊躇することなく、中に入り楽しむことにしました。
中では民族舞踊ショーや、キムチ・トン足・チジミ・焼肉などの手作り屋台など、お祭りムード一色で我々を迎え入れてくれたのです。
ちなみに校内はすべてハングルで書かれており、(あたりまえか)トイレの場所に困った我々でした。
バザーの話はまだ続きます。
ハングルだらけの構内で、若干の戸惑いを感じていた我々に皆さん優しく教えてくださったのです。
そして珍しい日本人のゲストを歓迎してくださり、ビールにキムチに豚足にカラアゲと次々と振舞ってくださったのです。
焼肉もすすめられましたが、焼肉を食べてしまうと今回の企画が中断してしまいそうなので、我々の企画を説明しお断りしました。
食べている間も、儒教の国でのマナーなどについて教えていただき、大変勉強になりました。
ほんとうれしいハプニングでした。
バザーを出て鶴見新山へ向かいました。
鶴見新山は昭和30年代のゴミ(焼却灰)で出来た新しい山です。標高は41メートルで、大阪市内で一番高い山です。ちなみに鶴見富士とも呼ばれています。
やっと山らしい山(でも41メートル)です。麓に自転車を止めて登山開始です。登ること5分やっと山頂に到着です。
さすが大阪市内をぐるっと360度見渡せて気持ちいいです。今はここよりも高い建物がたくさんありますが、はるか彼方に見える六甲や生駒の稜線は古代からほとんど変わらない景色なんだろうとしみじみと実感しました。
ちなみにここでもガソリン(ビール)を補給しました(^_^.)
鶴見新山を出てひたすら西へ走ります。
そう、タダひたすら西へ走ります。大阪の東の端にある鶴見区から、西の端にある港区を目指すんですから。
どれほど走ったことでしょう。まぁ、その間にも見所を何箇所か通るので退屈はしませんでしたが、結構な時間を走って到着したのが波除山。
正確には波除山跡。安治川に土砂が堆積し波が立つようになったため、浚渫(しゅんせつ)した土を積み上げて出来た山です。
現在は跡形もなく、安治川のほとりにある公園の中に「波除山跡」の石碑が残っているのみです。
さぁやってきました。大阪の山といえばココをはずすわけにはいかないでしょう。日本一低い山天保山。
ここは過去の体験記でも書いてるので特筆すべきことはないですが、見ていただきたいのはこの暗さ。秋の日はつるべ落としとはいいますが、見事真っ暗です。
背景に見える夜景は美しいものの、山らしさは何も感じませんでした。(昼でも山らしくないのですが。。。。)
上の写真のとおり、天保山到着時点で真っ暗になってしまいました。本当はこの後は昭和山(大正区)と茶臼山(天王寺区)を登山する予定だったのですが、タイムオーバーとなってしまいました。今回、このコースを企画した段階では結構無茶かなぁとも思ったのですが、実際に走ってみると、見所満載(この体験記では山以外の見所は割愛しています)で楽しめました。(そのせいでタイムオーバーになったのですけどね。。。。)このコースを走られるときはスタッフのオダギリに一声かけてください。